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化学的ストレスを減らす【うつ克服ポイント3】

更新日:2019.06.28

執 筆:整体師&カウンセラー 鈴木直人

精神的ストレス、構造的ストレスに引き続き、このページでは3つ目のポイントである「化学的ストレス」についてお話いたします。

(※再度確認したい場合は以下のリンクよりご確認ください。)


* 精神的ストレスを減らす

* 構造的ストレスを減らす


カフェイン

カフェインは化学的ストレスになり、うつや自律神経失調症の方は摂ってはいけない成分です。


「カフェインが体に悪い」ということは何となく知っている方も多いでしょうが、なぜ悪いかが分からない方が多いですのできちんとご説明いたします。


体の中にエネルギーのタンクがあると想像してください。


タンクの下には蛇口が付いていて、使う時はその蛇口をひねってエネルギーを出すものだと想像して下さい。


カフェインは、交感神経を強制的に働かせてこのタンクの蛇口を開けてしまうのです。


*
強制的に交感神経を働かせているのです。



もともとその蛇口は、タンクに溜まっているエネルギーの量に比例して開いたり閉じたりしています。


エネルギーがたくさん溜まっている時には蛇口を開いてエネルギーをたくさん出します。すると我々は元気があると感じます。


逆にエネルギーの量が少ない時には、蛇口を閉じてエネルギーが出ないようにします。


この状態は、我々が「疲れている」と感じている時です。


つまり我々が、元気が出ない時というのはタンクのエネルギーが少なくなっている状態です。


そしてカフェインは、溜まっているエネルギーの量とは関係なく、そのタンクの蛇口を開けてしまうのです。


エネルギーの量が減っているから蛇口を閉めてエネルギーを出さないように元気をなくしているにもかかわらず、カフェインを摂ることで蛇口を開けてしまうのでエネルギーが出しっぱなしになります。


*
エネルギーがでっぱなし...



すると一瞬は元気になった気がしますが、元々エネルギーが少ないためカフェインの作用がなくなると、すぐに元気がなくなります。


すると更にカフェインをとり、また強制的に蛇口を開けて元気になろうとしてしまいます。


これを続けるとタンクのエネルギーは底をついてしまいます。これでエネルギーがなくなりうつになるのです。


重要なのは「なぜ、タンクのエネルギーがすでに少なくなってしまっているのか?」ということです。


多くの場合は次のことが原因で少なくなります。


  • * 感情の抑圧による筋肉の緊張(精神的ストレス+構造的ストレス)
  • * 体のゆがみによる筋肉の緊張(構造的ストレス)
  • * 脳脊髄液の流れが悪く脳の機能低下を起こしているにもかかわらず、一生懸命に仕事や家事や役割をこなしている(構造的ストレス)
  • * 寒さや暑さに対応するため(温度と湿度のストレス)

つまり、タンクの中のエネルギーが少なくなっている原因は、すでになんらかのストレスがかかりそれにエネルギーが取られてしまっているのです。


あなたのエネルギーは、最高が10だとすると今はどれくらいあるでしょうか。


少なければ少ない程、カフェインをとってはいけないのです。


休むべきときには休むということが必要です。


*
エネルギーが少ない人は控えましょう



エネルギーが溜まってきたら自然と元気になりますので、カフェインなどを摂らずにあせらず待つことをお勧めします。


忙しいさなか待つというのはなかなかできませんが、休んで時間がたたなければエネルギーは回復しませんので、いつかは休まなければならないのです。


ちなみにカフェインは、コーヒー・紅茶・緑茶・ココア・コーラ・ドリンク剤・チョコレートなどに含まれています。


カフェインがダメですのでカフェインレスならばうつになることはありません。


砂糖

砂糖も化学的ストレスになります。砂糖は体の中に入ると血糖値が急激に高くなります。


すると膵臓からインシュリンというホルモンが出てきます。


インシュリンは血糖値を下げるホルモンですが、砂糖を摂り急激に血糖値が上がると、インシュリンも急激にたくさん出ます。


インシュリンが急激にたくさん出ると、血糖値が下がりすぎてしまいます。


血糖値が下がりすぎると、やる気が出ない・だるい・イライラする・動悸・手足のふるえなど、うつや自律神経失調症と同じような症状が出ます。


対策のポイントはできるだけ砂糖を控えることです。


特に空腹時に甘いものを食べるのは非常に良くありません。


また、精製された穀類も血糖値が急激に上がりやすいので注意が必要です。


*
空腹時は特に気をつけましょう



食事をする際でも生成された穀類の場合は少な目にするのも一つの方法です。


ここでは重要な二つをお伝えしましたが、まだまだ摂らない方がいいものはあります。


また、摂ったほうがいいものもたくさんあります。詳しくはご来院の際、担当の先生にお気軽にご質問ください。


以上、化学的ストレスを減らす方法についてお伝えしました。


次のページでは「温度と湿度のストレスを減らす」ことについてお伝えしていきます。


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