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整体学的な「痙攣(けいれん)、引きつり」の原因と対策・対処法

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更新日:2019.09.05

執 筆:整体師&カウンセラー 鈴木直人

体の痙攣(けいれん)、引きつりの原因と対策でお伝えしたように、感情を溜め込むことで筋肉の引きつりや痙攣(けいれん)が起こるのですが、実は筋肉自体が感情を溜めるのに使われているのです。


思い出してほしいのですが、あなたが怒りをぐっとこらえた時には、必ず体のどこかの筋肉が固く緊張しています。


これは怒りを出さないように筋肉が固くなり、感情が表にでないように抑えこんでいるのです。


(詳しくは前回ご紹介した「うつの隠された原因。感情と筋肉」のページをご覧ください。)


逆にいうと、固い筋肉をゆるめることで感情が解放されるのです。


そして、筋肉がゆるむと嫌なことが起きてもあまりストレスに感じなくなったりもします。


なぜなら、ふたたび筋肉で感情を抑え込むことができるようになるからです。


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固い筋肉をゆるめましょう。



逆に筋肉が固くなりすぎると、それ以上に感情を抑えることができなくなるのです。


つまり、筋肉がゆるみ溜めている感情が解放されれば、いやなことが「いやなことだけどまぁ許せるか」という心の余裕につながります。


すると新しいストレスを感じにくくなります。


しかし、筋肉が固くなり筋肉がいやな感情でいっぱいになっていると、余裕がないのでちょっとしたことでもいやになり新しいストレスを感じやすくなるのです。


ストレス社会の現代では、筋肉が固くなることで感情的なストレスをまともに脳が受けることになるのです。


怒りや悲しみなどのいやな感情からやわらかい筋肉がクッションとなってあなたを守っていると思ってもいいでしょう。


整体学的な原因

体や顔の引きつりや痙攣(けいれん)は、固くなった筋肉を少しでもゆるめようと、体が自動的に行っていることなのです。


実際にひきつりや痙攣(けいれん)を起こしているときは固くなっているように感じますが、おさまったあとは徐々にゆるんでいくのです。


ですから筋肉が固いままですと、感情がまともにあなたに襲い掛かり、怒ったりイライラしたり悲しくなったりするのです。


肩こりや腰痛がひどい時を思い出してください。


ちょっとしたことでもイライラしたり、悲しくなったりするときがありませんか?


これは筋肉が感情を抑え込みすぎて、固さも極限まで達してしまい、もうそれ以上の感情は抑えきれなくなっている状態なのです。


そして筋肉が固くなることで、体内の流れ(血液、リンパ液、気〈エネルギー〉など)を止めてしまいます。


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固さも極限まで達すると...



実は、体の中には感情を解放するための工場のようなものがあり、体内の流れでいやな感情を工場で解放することができます。


しかし感情を抑えすぎてしまうと筋肉が固くなり、体内の流れを止めてしまうのです。


すると、いやな感情が工場まで流れなくなり、感情が解放されずに体内にたくさん残ってしまうのです。


整体学的な対策

筋肉をゆるめることで、血液・リンパ液・気などの流れが回復します。


するとある程度の感情は、それを解放する工場まで流されます。


そのため、整体で筋肉をゆるめると感情がある程度解放されるのです。


ですから寝る前にストレッチをしてから寝たり、元気が出てきたら体操などをしたりするのはとてもいいことです。


しかし更に専門的にいうと、運動や肉体労働で疲労した筋肉と違って感情を抑え込むことで緊張した筋肉には特殊のゆるめ方があるのです。


そのため、ストレッチや体操で症状が十分に改善されない方は、うつや自律神経失調症に対応できる当院のようなところで施術を受けることをお勧めします。


このページでは、感情を抑えすぎて固くなった筋肉を解放するために引きつりや痙攣(けいれん)が起こるので、筋肉をゆるめることが引きつりや痙攣(けいれん)の対策になることについてお伝えしました。

次のページでは、生理学的・神経学的な「痙攣(けいれん)、引きつり」の原因と対策・対処法についてお伝えします。


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