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うつは「癒し」だけでは治らない

うつは「癒し」だけでは治らない

 うつっぽい方やうつを患っている方の多くは、たくさんのストレスを抱えているために、心身ともに疲れ切っています。
そのため、うつの方には癒しやリラックスが必要と考える人が多いです。


 確かにうつの方に癒しやリラックスは必要なのですが、実はそれだけではうつは治っていかないのです。
なぜなら、うつの方に本当に必要なのはストレスに対しての抵抗力だからなのです。


うつは「ストレス耐性」もないと治らない

 厚生労働省の調査では、うつ、あるいはうつの手前のような状態(自律神経失調症)で休職した方が、復職した後5年以内に再度うつが理由で休職する確率は約47%です。
つまり、約半数の人は休職中に体調がよくなっても、仕事を始めたらまたうつになってしまったということです。
これが何を意味しているかというと、ストレスに対しての抵抗力(以後ストレス耐性)がないということなのです。


 もし、ストレス耐性が付かなければ、その人は一生働くことができませんし、ストレスがかかるたびに自律神経失調症やうつを患ってしまうことになるのです。


 実は、今こうした人がとても増えているので、我々はこのことも踏まえてクライアントをサポートする必要があるのです。

うつは「癒し」だけでは治らない


「うつの原因はストレス」と考えると...

 うつの原因は確かにストレスです。
しかし、このストレスというのは、自分では排除できるものと、排除できないものがあります。


うつの原因となる「対人関係のストレス」は排除できない

 例えば上司や近所の面倒くさい人、あるいは家族や近親者がストレスになっているという方も多いでしょう。
そして多くの場合、そのストレスになる人は自分の力で排除することは非常に難しい状態だと思います。


 上司を自分の力で変えることはできません。
たとえうつで休んでも、復帰したらまたその人の元で働くことになります。
そこそこの規模の会社でない限り、配置転換なんて難しいのです。


 また、近所の面倒くさい人に「引っ越して下さい」と言ったところで引っ越してくれるわけではありません。
自分が引っ越してもまた同じような人が近所にいるかもしれません。家族と縁を切るのもそう簡単なことじゃないですよね。


 つまり、ストレスは一時的に減らすことはできても、生きていくうえで、いつかは再びストレスにさらされるのです。


うつの原因となる「様々なストレス」も排除できない

 また、人は生きていけば年を取り、年を取ればストレスは多くなっていくのです。


 一般的に考えて、幼児より学生の方が受験やその他でストレスがかかります。
また、学生よりも社会人の方がストレスがかかります。
更に、同じ社会人でも一般社員より役職者の方がストレスがかかります。
また、独身よりも結婚した方がストレスがかかりますし、子供がいないよりいる方がストレスがかかります。


 ストレスは「生きがい」にもなりますが、うつや自律神経失調症の状態では単に「負担」と感じるので、ここでは生きがいの部分はちょっと横に置いておきますね。


 話を元に戻しまして... つまり、ストレスというのは自分の力で排除できないため、ストレスがうつの原因と考えていると、どうにもならない絶望感など未来への希望を感じられなくなってしまうのです。


本当のうつの原因はこれ!

 多くの方が誤解しているのですが、実はうつはストレスが多いからなるのではないのです。


 ストレスを受けた時には、何らかの感情が湧き起こります。
この沸き起こった感情を抑え込むことがうつの本当の原因なのです。


うつの原因は、怒りや悲しみをグッとこらえること

 例えば、あなたは最近嫌なことがありましたか?
ちょっと思い出してみて下さい。
その時、どんな気持ちになりましたか? この気持ちが感情です。


 イライラしたり悲しかったりと色々な感情が湧いてきますが、多くの場合、その感情を抑え込んでしまいます。


 普通は上司にイライラしたからといって、面と向かって言いたいことをそのまま言うことはできませんし、悲しくなったからといって、仕事中に思う存分泣くわけにはいきません。
自然とグッと我慢をして感情を押さえつけるのが普通です。


 また、家庭でも子供にイライラしたからといって、思う存分怒鳴るわけにもいきませんし、悲しくなったからといって、子供の前で泣くと心配させてしまうと思う。
ここでもグッとこらえることがあるわけです。

怒りや悲しみをグッとこらえるお母さん


怒りや悲しみは、自分を守るためのエネルギー

 人間的にはこのような我慢は成長の糧となりますが、これが多すぎるとうつになっていきます。
なぜなら、感情は自分にとって必要なので湧いてくるからなのです。


 例えば「怒り」の感情は、自分や、自分の大切なものが危ない目に合うかもしれない、あるいは危害を加えられたというときに、自分や、自分の大切なものを守るためのエネルギーとして湧いてくるのです。


 一方、「悲しみ」の感情は、自分や、自分の大切な人を癒したりするためのエネルギーとして湧いてくるのです。


 このページでは、うつの本当の原因について詳しくお伝えしました。
うつの本当の原因は、ストレスではなく、自分を守るためのエネルギーである感情を抑え込んでしまうことでした。


 では、なぜ感情を抑え込んでしまうと、うつになってしまうのでしょうか。
次のページでは、うつを治すキーポイントである「自律神経」について詳しくお伝えします。



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