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頭蓋骨のゆがみが脳に与える影響

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更新日:2019.03.27

執 筆:整体師&カウンセラー 鈴木直人

前の「頭蓋骨のゆがみ」のページでは、頭蓋骨のゆがみがどのようにして起こるのか。

そして、うつと自律神経失調症に頭蓋骨矯正が必要な理由についてお話してきました。


このページでは、頭蓋骨のゆがみが脳の機能にあたえる影響とうつ・自律神経失調症の関係性について、さらに詳しく説明していきます。


脳脊髄液の役割

頭蓋骨が、脳脊髄液を循環をさせるために動いていることはすでにお話しました。


脳脊髄液の役割は科学的にはよく分かっていないことも多いですが推測すると以下の2点です。


  1. 脳や脊髄を保護する

  2. 栄養素やホルモンなどを運び、老廃物を流す


特に「2」のことで脳脊髄液の循環が不足し、濁ってきたりするとその役目を果たせないことは誰にでも理解できるでしょう。


すると、脳の機能が低下していき、脳神経の機能もおかしくなっていくのです。


つまり...


  1. 頭蓋骨の動きがロックする

  2. 脳脊髄液が循環されない(第1次呼吸システムの障害)

  3. 脳の機能低下

  4. 脳神経の機能障害


という流れになります。


うつや自律神経失調症の症状は「脳神経の機能障害」があるために起こるのです。


では次に脳神経のことについて詳しくお伝えしましょう。


うつや自律神経失調症と、脳神経の機能障害

頭蓋骨のゆがみが、脳の機能を低下させるのはお分かりいただけたかと思います。


ではここからは、最終的に不快な症状を出している脳神経(のうんしんけい)のことについてお話しいたします。


脳神経の機能が障害されることで色々な症状が出てきます。


「障害」とは、神経の機能が低下したり亢進(こうしん)したり(働きすぎ)しすぎることです。


障害とはいっても、ここでは脳梗塞や脳腫瘍などで起きる脳神経の障害ではありません。


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病院でもあまり相手にされない小さな障害とは?



例えば手が動かないとか、しゃべれなくなるといった障害は脳梗塞や脳腫瘍などで出てくる症状ですが、ここではそのような症状は専門外ですので記載いたしません。


ここでいう障害とは、脳神経外科や神経科などではあまり相手にされないぐらいの小さな障害のことを指します。


小さな障害とお伝えしましたが、死ぬか生きるかというレベルで診察している脳神経外科の視野からみた場合は小さな障害ですが、うつや自律神経失調症、そして原因不明の症状に悩んでいる方にはこの小さな障害が重要になるのです。


「病院でもあまり相手にされない不快な症状や検査で異常がない症状はなぜ起きるのか」


これを理解するには脳神経のことを理解する必要があります。


これを理解することで因果関係が分かり安心感が得られます。


安心感は不安や恐怖心がある方にはとても大事ですのでよくご覧いただければと思います。


また、因果関係が分かると、ある程度は自分で対策もできますので症状の改善につながります。


脳神経とは?

さて、「脳神経」といって分かる方はおそらく専門家の方だけでしょうから、まずは脳神経から解説いたします。


痛みを感じたり、腕を動かしたりするのに神経というものが必要なのですが、多くの神経は脳の下部にある脊髄から出ております。


これを脊髄神経と呼びます。


単純に肩こりや腰痛といった症状の場合は、この脊髄神経が重要になります。


それに対して脊髄からではなく脳から直接出ている神経を脳神経と呼びます。


うつや自律神経失調症は、特にこの脳神経が重要になるのです。


脳神経は第1~第12までの12対あり、左右の合計で24本あると考えて下さい。


うつや自律神経失調症は色々な症状がありますが、うつは脳その物の機能低下であり、自律神経失調症は脳の一部である脳幹という部分の機能低下があります。


そのため、脳から直接出ている脳神経にも必ず機能障害が見られます。


そしてこの脳神経の機能障害を改善させることで、うつや自律神経失調症も改善が早くなります。


なぜなら、うつや自律神経失調症を患うことで一時的に脳神経の機能が低下してしまい、これが元に戻らないためにうつや自律神経失調症の症状がなかなか改善しないということも多いからです。


脳神経がきちんと動くということは、脳や脳幹がきちんと動いていることになります。


そのため、うつや自律神経失調症も改善しやすいのですね。


脳神経の機能が改善すると、うつや自律神経失調症も改善し、うつや自律神経失調症が改善すると脳神経の機能も改善するという善循環が起こるのです。


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脳や脳幹の機能を正常に働かせることが重要なんですね。



もちろん、脳神経だけでなく症状の原因となっている体のゆがみや精神的ストレスを改善させること、また、栄養の過剰や不足がある場合にはそれを改善させること、そして体を冷やさないなどの注意も絶対に必要となります。


では次の「脳神経の機能障害時に起きる、うつの症状について」のページで、脳神経の種類と働き、そしてその機能が障害を受けている時のうつや自律神経失調症の症状がどうのようなものかを見ていきましょう。


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