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ストレス耐性の高め方

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更新日:2019.03.27

執 筆:整体師&カウンセラー 鈴木直人

 うつを治すキーポイント「自律神経」では、うつを治すキーポイントである「自律神経」について詳しくお伝えしました。


 自分を守るためのエネルギーである感情を抑え込んでしまうと、体を動かしたり休ませたりするときに働く自律神経が活性化できなくなります。
すると、ストレス耐性が低下したり、安らげないため自分自身を癒すことができなくなったりします。


 では、ストレス耐性を高めるにはどうしたらいいでしょうか。
このページでは、ストレス耐性の高め方について詳しくお伝えします。


ストレス耐性を高めるには、ストレスを与えること

 「そんなことしていいの?」と思われるかもしれませんが、ある程度癒されてリラックスした次の段階ではストレスを与えなければならないのです。


 実はストレスを与えることで交感神経が活性化してくるのです。


大きな動きと大きな声を解放して、ストレス耐性を高める

 ではどのようなストレスが交感神経を活性化させるかというと、筋肉を大きく動かすことと、大きな声を出すことです。


 我々人間も含めて動物は「ストレス=生命の危機」と無意識に感じます。
つまり、ストレスがかかると動物は命の危機だと思い、戦うか逃げるかを選択します。


 近所の犬が危機を感じた時を想像してみて下さい。
吠えて走って追いかけたり逃げたりします。動物たちは自然と交感神経が働く時には筋肉運動と大きな声が出てくるのです。

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大きな動きと大きな声を抑圧すると、ストレス耐性が低下する

 なぜ、現代の人はストレス耐性が低い方が多いかというと、文明が発達すればするほどストレスを感じても吠えたり走って追いかけたり、逃げたりしなくなります。


 人間的に言うと、大声で怒鳴ったり叩いたり、仕事がうまくいかないからと言って職場から走って逃げるようなものです。
こんなことをすれば、周りからの評価も落ちるし、自分で自分が嫌になるでしょう。
そのため、常に交感神経の働きが抑圧され、それが続くことでストレス耐性も低下してしまうのです。


 運動が健康にいいと言われるのは様々な理由がありますが、自律神経的な理由で説明すると、交感神経の働きを高めることでストレス耐性が上がるからなのです。


 お勧めの方法は筋肉運動をしながら同時に声を出すことです。
空手のように声を出しながら体を動かしたり、カラオケを振り付きで歌ったりしてもいいでしょう。
また青春映画やドラマなどで「わあ~~~!」と叫びながら海岸を走るシーンなどがありますが、あれは交感神経の活性化にとてもいいものになります。(一人でやるには恥ずかしいですが...)

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ストレス耐性を高めると、ストレスをストレスと思わなくなる

 ちなみに、交感神経は意欲・やる気・意志・決断力・継続力・断る力などと深く結びついております。
そのため、交感神経の働きが低下している方はこれらの能力が低下している方も多く、意欲・やる気の低下はうつの二大症状の一つになりますし、これらの能力が低くなるとストレスを感じやすくなってしまうのです。


 つまり、交感神経を活性化させるとストレス耐性が上がるだけではなく、ストレスと感じていたことがストレスと感じなくなるのです。


 自律神経とは体の働きですが、体が変われば心も変わるのですね。


 このページでは、ストレス耐性の高め方について詳しくお伝えしました。


 現代の人はストレスを感じても発散しないため、交感神経の働きが抑圧されてストレス耐性が低下しています。
そのため、ストレス耐性をつけるには、大きな動きと大きな声で交感神経を活性化させることが必要なのです。


 自律神経は交感神経と副交感神経の二種類がありますが、交感神経と副交感神経の連動性はどのようになっているのでしょうか。
次のページでは、交感神経と副交感神経の連動性について詳しくお伝えします。


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