TOP » 【コラム】うつや自律神経失調症の秘密 » 更年期障害原因対策

更年期障害の原因と対策

*

更新日:2019.03.27

執 筆:整体師&カウンセラー 鈴木直人

前の「更年期障害と副腎・自律神経」のページで、更年期障害と副腎の関係についてお話してきました。


このページでは、更年期障害の原因と対策についてお話していきます。


更年期障害の原因

ストレスによる副腎の疲労


これが更年期障害の原因なのです。


年をとったからだけではないのです。


更年期に差し掛かる5年ほど前を振り返って、ストレスが多い場合は症状もひどくなりやすいということです。


ですから、これから更年期に差し掛かるという方は出来るだけストレスを少なくしておいた方が、副腎が疲労から回復して重要なホルモンであるコルチコイドをたくさん溜めておけるのです。

(※糖質コルチコイドと電解質コルチコイドについては「更年期障害と副腎・自律神経」のページでご確認ください。)


すると、副腎皮質はエストロゲンやプロゲステロンを作る余裕が出てきて、更年期になった時に副腎皮質が卵巣の働きをカバーするのです。


重要なので繰り返しますが、本来ならば卵巣からの分泌が少なくなった分を副腎皮質が補うのですが、ストレスが疲弊していると、より生命に重要度の高い糖質コルチコイドと電解質コルチコイドを作るのを優先するのです。


これらコルチコイドと呼ばれるホルモンは抗ストレスホルモンです。


このホルモンが分泌されないとストレスに耐えられなくなり、人は死んでしまう可能性があります。


ですから副腎皮質はエストロゲンやプロゲステロンよりも糖質コルチコイドや電解質コルチコイドを優先して作るのです。


ちなみに電解質コルチコイドや糖質コルチコイドがなくなったら、人間は1週間以内に死んでしまうのです。


更年期障害の対策

更年期障害の原因を考えると、更年期障害の対策は副腎皮質の回復です。


そのためには、出来るだけストレスをなくす必要があるのです。


ストレスの種類として...


  1. 心理的ストレス

  2. 体のゆがみのストレス(特に頭蓋骨のゆがみ)

  3. 栄養素の過不足や化学物質のストレス


などがあります。
これらのストレスが多ければ多いほど更年期障害はなかなかよくなりません。


そのため、女性と男性問わず更年期障害の対策は休養・睡眠・定期的に体を動かす・バランスのよい食事などになります。


これは自律神経の交感神経を沈め、副交感神経の働きを活性化させるものです。副交感神経がたくさん働くようになると更年期障害の症状が改善に向かうのです。


先ほどお伝えしましたが、更年期障害の原因は自律神経失調症です。自律神経失調症は交感神経が働き、副交感神経が働けない状態です。


自律神経失調症についてはこちらのページでご確認ください。)


*
キーワードは、休養・睡眠・運動・食事



ストレスがあると自動的に交感神経が働いていまい、副交感神経が働けません。


そのため、副腎も休養できないのです。副交感神経を働かすために、上記のような対策が必要なのです。


自律神経の働きについてはこちらのページでご確認ください。)


これらは一般の病院でも何となく分かっており、更年期障害の薬以外に精神安定剤も処方されることもよくあります。


漢方薬では、エストロゲンの分泌を助けるという芍薬(しゃくやく)以外にも茯苓(ブクリョウ)という胃腸の働きをよくさせ精神を安定させる作用のあるものを出されることも多いです。

また、病院では休養して下さいリラックスして下さいといわれることも多いです。


つまり、お医者さんも自律神経や副腎皮質の働きをきちんと知っていなくても、経験で休養しないと更年期障害は治らないと知っているのです。


これらは全て副交感神経を働かせるためのものなのです。


当院では、この副交感神経が働けるような体にするための整体を行っております。


具体的には頭蓋骨の矯正や内臓の矯正、そして背骨や骨盤の調整をして副交感神経を働かせ、副腎を元気にさせる整体を行っております。


更年期以降に多い骨粗鬆症(こつそしょうしょう)

また、余談になりますが、更年期障害になると心配になるのが骨粗鬆症です。


骨は破骨細胞(はこつさいぼう)が骨を溶かし、骨芽細胞(こつがさいぼう)が骨を作ることで古い骨を溶かし新しい骨にとり変えています。(骨の新陳代謝)


閉経後に骨粗鬆症(こつそしょうしょう)を防ぐために化学合成されたエストロゲン(プレマリン・エストリオール・エストラダーム・など)を処方されることも多いです。


エストロゲンは破骨細胞が骨を溶かす細胞の働きを抑えることは出来ます。


しかし、骨芽細胞の働きを促すのはプロゲステロンです。


そのため、プロゲステロンが分泌されなくなると骨芽細胞が働けないので、いくらエストロゲンの薬で破骨細胞の働きを抑えても骨が細胞の働きを高めないと骨は本当に強くなりません。


副腎皮質でプロゲステロンが作られないと骨粗鬆症は改善しないのです。


つまり、骨粗しょう症にも副腎を元気にさせる整体が必要なのです。


関連ページ

このページの上部へ



© 2012 健療院グループ