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うつと食事
更新日:2019.03.27
執 筆:整体師&カウンセラー 鈴木直人
栄養素の過不足は化学的ストレス
に分類され、うつや自律神経失調症の原因となります。
栄養素の過不足が、どうしてうつや自律神経失調症の原因になるのか。
ここでは、うつと食事の関係について詳しくお伝えしております。
心は食べ物によって作られている
- 空腹の解消
- 習慣的に
- ストレスの解消
など、「食べる」ということの意味は様々です。
今回は「食べる」ということの意味を改めて考えてみましょう。
私達は日々、食事を通して栄養を摂っています。脳、血管、内臓、骨、筋肉・・・これらは私達が食べた物からも作られています。
口から食物が入り、歯で噛み砕かれ、胃腸の酵素によって小さく分解された栄養素は、腸管から吸収され、やがて血液に溶け込みます。
栄養素は血液によって脳内へと運ばれ、そこでエネルギーとして使われます。
実はこのとき、脳だけではなく「心」も食べ物によって作られているのです。
心と脳の繋がり
- 嬉しい
- 楽しい
- 怒り
- 悲しい
- 不安
といった感情は、心から出てくるものですが、その心というのは、脳からつくられています。
脳には、約一千億個の神経の細胞が詰まっています。その細胞は「電気信号」という形で発生し、神経の伝達物質によって、それぞれ他の細胞へと情報交換をしています。(まるで脳全体が一つのネットワークのようになっているのです。)
その情報が、細胞から細胞へとうまく伝わることにより、私達の「心」が誕生するのです。
細胞への伝達物質の「原料」が不足すると、情報が円滑に伝わらず、うつや自律神経失調症の症状である、
- イライラ
- 悲しみ
- 気持ちが塞ぐ
- 意欲が低下する
・・・などの様々な症状が現れます。
こうして、うつが進んでいくと、やがて日常生活にも支障をきたしてきます。
伝達物質に必要なものは、
- アミノ酸
- アミン
- ペプチド
というものですが、アミンとペプチドはアミノ酸からつくられます。
そして、このアミノ酸を伝達物質に交換するのが酵素であり、この酵素にはビタミンとミネラルが必要となります。
ストレスと栄養素のつながり
うつや自律神経失調症の原因はストレスですが、ストレスをうけると、ビタミンB群やミネラルなどの必要な栄養素が大量に失われます。
これらの栄養素が不足すると、脳内での神経の伝達物質に必要な酵素に影響を与え、やがて脳がエネルギー不足になります。
そして脳の興奮が足らなくなり、やる気が失せ、うつが発生します。
また、その反動により、脳が興奮して不安障害や自律神経失調症になることもあります。
このページでは、うつと食事についてお伝えしました。
次のページでは、「うつに良いとされる栄養素」についてお伝えします。
参考文献
「心の病は食事で治す」 著者 生田哲 PHP新書