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自律神経の乱れ
更新日:2019.09.22
執 筆:整体師&カウンセラー 鈴木直人
前ページの「うつの原因と4つのストレス」では、あまり知られていない原因とストレスについてお伝えしました。
これを読んで、あなたはこう思ったかもしれません。
「なぜ、ストレスがあるとうつになるのか?」
これを理解するために、このページでは基礎知識である「自律神経の乱れ」をお話していきたいと思います。
交感神経と副交感神経
まず知っていただきたいことは、自律神経には交感神経と副交感神経の2種類の神経があるということです。
では、分かりやすく解説いたします。
交感神経は、脳と体が働きやすい状態にするため、主に日中に活発に働きます。
逆に副交感神経は、脳も体もリラックスさせます。
>究極のリラックスが睡眠ですから主に夜に働きます。
この副交感神経がきちんと働くことでぐっすりと眠れ、疲れも回復し、うつやその他の症状も治るのです。そしてその後に、交感神経が働くことで、元気に遊んだりバリバリと仕事をしたりできるのです。
これらの働きをグラフにすると下記ようになります。
そして「自律神経の乱れ」とは...
- 副交感神経が働かなければならないときに、交感神経が働いてしまう
- 交感神経が働かなければならないときに、副交感神経が働いてしまう
という状態です。
そのため、眠りたいのに眠れないし、遊びや仕事をするときに眠たくなってしまうのです。
夜はぐっすり眠れていますか?
これが自律神経失調症という状態ですが、悪化する「うつ」になります。
「眠れないことなんか結構あるよ。いいすぎではないか?」と、思う方もいるでしょう。
しかし、不眠は副交感神経が働けていない状態であり、かつ交感神経が過剰にはたらいてしまっている状態です。
今は大丈夫でしょうが、うつの入り口であることを認識したほうが良いでしょう。なぜなら、悪化してからでは、治るのに時間がかかるからです。
まだうつではないかもしれませんが、頻繁に眠れない夜を過ごしているなら、それは間違いなく危険信号です!
交感神経と副交感神経の働き
自律神経には、我々が意識しても動かせないところを動かす働きがあります。
例えば心臓や胃腸です。
あなたは心臓を意識して動かしていないですよね。
また、食事をした時にあなたが「胃腸を働かそう」と意識しなくても、あなたの胃や腸は自動的に働いてくれています。
食事をすると自動的に胃腸が働きます。
このように、あなたが意識しなくても自動的にバランスよく働かせ、心臓や胃腸を適度に動かしているのです。
どのように働いているかを知りたい方は下記の表をご覧ください。
場所 | 交感神経 | 副交感神経 |
---|---|---|
心臓 | 脈拍が早くなる | 脈拍が遅くなる |
血圧 | 高くなる | 低くなる |
唾液 | 少なくなる | 多くなる |
胃 | 縮んで硬くなる 胃液の量が減る |
軟らかくなる 胃液の量が増える |
小腸・大腸 | 動きが悪くなる | 動きが早くなる |
涙 | - | よく出る |
全体 | 脳や体が活発に動く 働く・学ぶ・遊ぶ |
休む・眠る 体を治す |
以上、基礎知識についてお伝えしていきました。
更に詳しくお知りになりたい方は、次に「ストレス反応」のページをご覧ください。
【第1章】なぜ、あなたの「うつ」は治らないのか
【第2章】知られざる真実