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やる気が出ない・元気が出ない原因は、筋肉の緊張だった!

更新日:2019.10.31

執 筆:整体師&カウンセラー 鈴木直人

やる気が出ない・元気が出ない方は、実は「怒り」を隠し持っています。

そして、悲しみも隠し持っています。
長い間ずっと...


どこに隠し持っているかというと、分かりやすくいうと「筋肉」に隠し持っているのです。 「え、なんのこと?」と思われる方も多いと思いますが、最後までご覧いただくと納得していただけるかと思います。


<目次>

やる気が出ない、元気が出ない原因は、筋肉の緊張だった。

  1. 感情を抑え込むことで、やる気が出ない・元気が出なくなる。
  2. 感情はやる気や元気の素となる。
  3. 筋肉が緊張し続けると、更に疲れてやる気や元気が出てこなくなる。
  4. 筋肉の緊張は、頭蓋骨や背骨・内臓をゆがませる。
  5. やる気や元気を回復させるためには。

1.感情を抑え込むことで... やる気が出ない・元気が出なくなる。

結論から先に言いますと...
感情は、やる気や元気の素になります。
その元気の素である感情を抑え込むということは、やる気や元気を出なくさせているのです。
つまり、やる気や元気が出ない原因は、感情を抑えているからなのです。そして、その感情を抑えているのが筋肉です。


あなたが怒りを覚えたとき、それを出さないように我慢したときを思い出してください。必ず体のどこかの筋肉を緊張させているはずです。


やる気や元気が出ないのは、感情を抑えるから。



つまり、やる気や元気が出ない方は、体の筋肉が緊張しているのです。
その多くは、首・のど・肩・腕・顎・背中・腰などの筋肉です。
我慢しているときに、少し震えが起きた方もいるかもしれませんが、これは感情を我慢するときによく起こることです。


怒りと同様に、悲しみの感情を出さずに我慢したときも、体のどこかの筋肉を緊張
させています。

そして、筋肉が緊張しているところは血流が悪くなることで痛むことも多く、首や肩や腰の痛みは、感情を抑えるためにたくさん緊張して、痛みが出ていると考えられます。


2.感情はやる気や元気の素となるエネルギー

怒ると顔が赤くなったり、体が熱くなったり、汗が出てきたり、心臓がドキドキしたりしてきます。これは、怒りというエネルギーが出てきた証拠です。


自然界では、この怒りのエネルギーで自分や自分の大切な人を守ります。本来、怒りというのは、自分や自分の大切な人が危害を加えられるかもしれない、あるいは危害を加えられたときに湧き起こります。


顔が赤くなったり、体が熱くなったり、汗が出たりするのは、怒りのエネルギーが出てきた証拠



そして、自分や自分の大切な人を守るために相手に攻撃をしたり、あるいは逃げたりするために怒りのエネルギーを使います。この時、あまり感じていないかもしれませんが、やる気や元気がすごく出ているのです。


しかし、人間社会では怒りを感じても、相手に攻撃をしたり、逃げたりすることは良いことと思われていません。そのため、怒りのエネルギーを出さずに、グッと我慢をすることになります。


このときに、筋肉を緊張させて感情が自分の外に出ないようにしているのです。顔が引きつるのも、怒りや恐れの表情を出さないように表情筋が緊張しているからなのです。


感情はエネルギーですから、出さないようにしているということは、出さないようにするためにもエネルギーを使うことになります。


感情を表に出さないということは、出さないためにエネルギーを使っているため疲れます。。



自転車で言うと、感情を出すことがペダルを漕ぐことで、感情を出さないようにするのがブレーキだとすると、ペダルをこぎながらブレーキを踏んでいるようなものです。これでは、普通に感情を出す(ペダルをこぐ)より、疲れてしまいますよね。


ですから、感情を出さないように我慢をすると疲れるのです。感情が出てくる分だけエネルギーにブレーキをかけなければいけないので、2倍のエネルギーが必要となるのです。


■やる気や元気がない原因はエネルギー不足


やる気や元気が出ない方は疲れている方が多いです。理由はエネルギー不足になっていることです。我慢することで2倍のエネルギーを使っていたら、それは疲れて当然ですよね。


そして抑え込んだ感情は、緊張した筋肉にひそみ続けるのです。つまり、やる気や元気が出ない方は、怒りや悲しみを筋肉に隠し持っていることになるのです。
正確に言うと、その怒りや悲しみの感情による緊張状態が、脳に残り、脳からの信号が筋肉に残り続けることになります。


つまり、筋肉はずっと緊張し続けるのです。この筋肉の緊張にもエネルギーを使いますので、何もしていない時でもエネルギーが使われ続け、エネルギーがなくなりやすくなります。


感情を出さずにいることで、うつになるのです。



ですから、この筋肉の緊張を何とかしないことには、やる気や元気が出てこなくなるのです。
この状態の時、けいれんや体の一部が勝手に動く症状が出る方もおります。これはこの筋肉の緊張を緩めながら感情エネルギーを出そうとしているのです。
詳しくはけいれんの原因と対策をご覧ください。


3.筋肉の緊張は自律神経の働きを低下させます。

感情を抑えることで筋肉が緊張して、エネルギーも無駄に使ってしまいやる気や元気がなくなるというお話をしましたが、これ以外にもやる気や元気が出てこなくなる原因があります。


それは自律神経の働きの低下です。自律神経は交感神経と副交感神経の2つがあり、交感神経がやる気や元気を出してくれます。そのため、交感神経が十分に働かないとやる気や元気が出なくなります。
また、交感神経が働くには、十分に心と体の疲労を取る必要があります。このためには、やる気が出る前には副交感神経が十分に働く必要があるのです。


自律神経の働きが低下すると、交感神経も副交感神経も働かずに、やる気も出ないしやる気を起こすために疲労を取ることも出来ないのです。


また、筋肉の緊張は体のゆがみも起こします。特に頭蓋骨のゆがみは、脳の機能を低下させてしまい、やる気や元気を出なくさせます。


4.筋肉の緊張は、頭蓋骨や背骨・内臓をゆがませる。

専門的になりますが、頭蓋骨は23個の骨が立体パズルのようにできており、それぞれ目に見えないぐらい小さく動きます。動くことで、脳の周りや中にある脳脊髄液(のうせきずいえき)という液体を循環させているのです。この脳脊髄液の循環が脳の疲れを取ります。


筋肉の緊張が長く続くと、頭蓋骨が締め付けられてしまい、筋肉に引っ張られて頭蓋骨がゆがんでしまうのです。すると、動きが悪くなり脳脊髄液の循環が悪くなり、脳が疲労から回復せずに機能が低下してしまうのです。すると、やる気や元気が出なくなるのです。


頭蓋骨のゆがみは、脳の機能を低下させてしまい、うつにもなりやすくなります。



また、筋肉の緊張は頭蓋骨だけではなく、背骨や骨盤、内臓などもゆがみます。すると体の機能が低下して、やる気や元気が出てこなくなるのです。


やる気や元気が少しは出ていても、体調不良でめまいや不眠、動悸、頭痛になるなど自律神経失調症になることもあります。


さらに、筋肉の緊張は体を縮めますので、胸も縮みます。すると、呼吸が浅くなり息苦しい感じがします。


呼吸で吸い込む酸素は、エネルギーの素ですから、呼吸が浅くなれば、体の中のエネルギーは少なくなり、ますますやる気や元気が出なくなります。 この呼吸も、やる気や元気と密接に関係しているのですね。


筋肉の緊張で胸も縮み呼吸が浅くなります。そうなると、体の中のエネルギーが少なくなり、うつっぽくなります。



5.やる気や元気を回復させるためには

今までのことをまとめますと…

  • やる気や元気を出すためにはエネルギーが必要。
  • 怒りや悲しみなどの感情を出さずに我慢すると筋肉が緊張してエネルギーを2倍使ってしまう。
  • 感情を出さないようにすると、自律神経の働きも低下してやる気が出てこなくなる。
  • 筋肉が緊張すると、頭蓋骨や背骨・内臓もゆがみ、体の機能が低下してしまいやる気や元気が出てこなくなる。

これらのことから、やる気や元気が出ない方は、緊張している筋肉を緩めて、頭蓋骨・背骨・骨盤のゆがみを整えることで、体の生理機能が高まりエネルギーが産まれやすくなります。
そのため、3分程度の軽い体操など(ラジオ体操など)を毎日2~3回やることをお勧めします。


また、簡単にやる気や元気を出す対策として、「呼吸を大きくする」ということがあります。
呼吸で取り入れる酸素はエネルギーの元になります。そのため、酸素が不足してもエネルギー不足になりやすくなり、やる気や元気が出てこなくなります。
感情を出さずに我慢するときは、呼吸を止めていることも多いので、意識的に大きく呼吸する癖を付けて下さい。


更に、大きな声を出すということもやる気や元気を出すには効果的です。
人気のいないところやカラオケボックスなどで、力いっぱい大きな声を出してみて下さい。
呼吸も深くなり自律神経の活性化しやすくなるのです。


これでもやる気や元気が出てこないようならば、やる気や元気が出る整体法を受けるという選択肢もあります。


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