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抗うつ剤など薬の離脱症状

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更新日:2019.03.28

執 筆:整体師&カウンセラー 鈴木直人

このページではうつや自律神経失調症で使われる薬の離脱症状、副作用、とその関係性についてお話していきます。


薬の離脱症状と自律神経失調症やうつの関係

セルシン・デパス・パキシル・ルボックス・ソラナックス・アモキサン・ドクマチール

抗うつ剤・SSRI・SNRI・睡眠薬など色々な薬がありますが、一部の薬には離脱症状というものがあります。


先日も数人の患者さんから薬の離脱症状がひどいという相談がありました。


「なぜこのような離脱症状が出るのか!?」という『知らない・分からない』ということが、大きな不安を作り、うつや自律神経失調症の症状を更に悪化させてしまうのです。


なぜなら、不安になると交感神経が過剰に働き、副交感神経が働かなくなります。すると、うつや自律神経失調症の症状が治りにくくなるばかりか悪化していくのです。


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『知ること』で不安が解消すれば、症状が改善していきます。



きっとこのようなことで苦しんでいる人が多いと思い、この記事を書くことにいたしました。


知ることで不安が解消されれば、自律神経も整い副交感神経が働き始めて症状が改善していきますので、薬の離脱症状でお困りの方はご参考にしていただければと思います。


薬の離脱症状とは?

離脱症状とは 簡単にいうと、薬をやめることによる副作用のことをいいます。


通常、副作用というと、薬を飲んだ時にその成分が体に影響し不快な症状が出ることを指します。


例えば、セルシンやデパスという薬があります。


一般的に、これらはベンゾジアゼピン系といわれる薬で、緊張や不安を抑えるときに使われます。


そのため、病院で軽いうつや自律神経失調症の患者さんによく処方される薬です。


このセルシンやデパスの副作用は、倦怠感・眠気・めまい・ふらつき・ふるえ・血圧低下などです。


これが一般的に考える副作用のことですが、離脱症状とは先ほどいったように薬をやめるときに出る副作用です。


長期間、薬を飲んでいると薬の成分が定期的に体に入ってきます。


すると体は定期的にその成分が体に入ってくるものだと思い、その予定で体の中を調整しています。


そのような体になっている時にいきなり薬をやめますと、体は入ってくるものだと思っている薬の成分が入って来ないので、体の中の色々なバランスが狂ってしまいます


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薬の成分で体の中を調整中に、いきなり薬をやめてしまうと...



例でいうと、寒いからダウンを着ていてそのために少し熱くなり少し汗ばんでいるような時(=体の中を調整)、いきなりダウンを脱げば体はあっという間に冷えて(=体のバランスが狂う)しまいますよね。


これはダウンという環境が、いきなりなくなってしまったという変化に体がついていけない状態ということです。


抗不安薬や精神安定剤、睡眠薬など色々と薬はありますが、薬の離脱症状とは簡単に例えると上記のような原理になります。


特にSSRIといわれる選択的セロトニン再取り込み阻害薬(パキシルやルボックス)は、離脱症状が強いので調子がよくなってきても徐々に薬をやめていくことでよく知られている薬です。


さて、ここまでうつや自律神経失調症で使われる薬の離脱症状(副作用)についてお話してきました。


次のページでは「抗うつ剤など薬の離脱症状の対策」についてお話していきます。


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