新型うつ病とは

新型うつ病とは|うつ病・自律神経失調症の整体専門家集団 「健療院グループ」

 現代では、オーバーワークによる心身の疲労、職場での人間関係、希薄な親子関係、過酷な受験戦争、いじめなどが原因で、若者たちの情緒的なコミュニケーション能力の発達を遅らせ、ごく普通の人間関係さえも構築できない状況が、うつ病などの心の病の下地になっている可能性が大いにあります。
このような現代社会において、新しいうつ病が蔓延しつつあります。


 かつて、うつ病は中高年の男性に多い心の病として認識されることが多かったのですが、新しいうつ病は、若い世代(平均24.4歳で発症)、特に若い女性に見られやすい傾向があり、巷では、「新型うつ病」と呼ばれています。
新型うつ病には、いくつかの種類がありますが、その中でも「非定型うつ病」と名付けられた現代社会を投影したようなうつ病があります。「新型うつ病」は正式な病名ではなく、診断基準すら明確になっていません。


新型うつ病の特徴

  1. 突然に涙が溢れるなど、抑うつ気分に襲われる

    抑うつ気分(気分の落ち込み)が、突然激しくあらわれ、ジェットコースターのように気分がアップダウンします。しかし、アップダウンはそう長くは持続せず、意外と簡単に気分が元に戻ることがあります。

  2. 他人の些細な一言で傷つく

     多くの人は他人に厳しく批判されたりすると、大なり小なり傷つきますが、その「傷つきのレベル」が非常に強いのが特徴です。

    新型うつ病の人は、他人にどう思われているのかを常に気にしていて、周囲の人からすればどれが本当の姿か分からないことさえもあります。

    新型うつ病の人には、褒めたつもりで発言した言葉でさえ、その言葉をネガティブに捉え、皮肉で言ったのではないかと勘ぐったりします。その際に、激しい攻撃性や依存性がみられることもあり、周りを巻き込むことがあります。

  3. 自分のやりたいことはできるが、嫌なことはできなくなる

     新型うつ病の人は、意図的に好きなことができ、嫌いなことができないわけではありません。周りからすれば「わがまま病」「気まぐれ病」のような扱いをうけることがありますが、本人はわざとそうしているのではなく、気分がそうさせてしまっています。

     気分が晴れやすくなる出来事としては、ショッピングでほしいものを買う、自分をわかってくれる人とのコミュニケーション、恋人とのデートなどがありますが、もっとも重要な点は、嫌なことを忘れることができるかどうかです。

  4. 自責的になることは少なく、人を批判するなど他罰的になる

     新型うつ病の人は、自責的傾向を示すこともありますが、その訴えの端々に、自分に批判的な意見を述べた人たちに対する不平不満がみられます。

     また自分のミスなどに対して、正当化や合理化と呼ばれる心理機制を用い、悪いのは自分ではなく他に原因があるということを訴えたり、理路整然と理屈を並べ、自分に非がないことを訴えたりします。

  5. 気分のアップダウンがとても激しく、感情のコントロールができない

     新型うつ病の人は、イライラや不安感が強く、しばしば感情のコントロールがきかないという訴えがみられます。最たる訴えは、「あるとき突然、理由も無く涙が溢れ出てくる」というものです。そうかと思えば、周囲に当たり散らすなどの不安、イライラ、抑うつ、攻撃性などの様々な感情の乱れがみられます。

     どちらかといえば、自己中心的な考えが心の根底に存在することがあり、対人関係のなかで精神的な葛藤を引き起こすことがあります。

  6. 自ら休職に関する診断書を求め、会社(学校)を休もうとする

     新型うつ病の人は、クリニックに自ら休職に関する診断書を求めにいきます。最大の目的は治療ですが、それに匹敵するもう一つの目的が、休職することで十分に静養したいという願いです。

    休職を訴える人ばかりではなく、仕事を辞めたい、退職したいと逃避的な考えを訴える人も大勢います。

     いずれにしても、今置かれた状況があまりも精神的に苦しいために、そこから逃れたいという思いでいっぱいなのです。ですので、休職期間の提案以上の期間を求める傾向があり、休職の延長を何回も重ね、心身の不調を訴える傾向がみられます。

  7. 会社への愛着のレベルが異なる

     会社のためではなく自分の為に頑張る。つまり、自己愛的なものの考え方で現代社会を生き抜くことを余儀なくされた世代背景があります。

  8. 鉛がはいっているかのように身体が重く、身体が動かない(鉛様疲労)

     新型うつ病の人がやりたいことを行う時は、身体が元気になるのですが、やりたくないことを行う時は、鉛が入っているかのように身体が重く、身体が動かないという特徴的な疲労を強く訴えます。

  9. 自殺をほのめかす

     新型うつ病の人は、自殺を遂行し、悲惨な結果を招くことがありますが、「死にたい・・・」という言葉のあとに、「死にたい(辛い気持ちをわかってほしい・・・)」いうヘルプサインを訴えます。「自分のことをわかってほしい・・・」と願っていますから、誠心誠意、情緒的なコミュニケーションを図れば、本音の部分を語ってくれます。

     決して自殺をしないと約束をし、精神面が安定するまでじっくりと話を聞き、落ち着きを取り戻すまで紳士に向き合うことが肝心。怖くなって不用意に話題をすりかえると、無視されたと感じてしまい、好ましくない結果を引き起こすかもしれません。

  10. 過眠や過食がみられたり、さまざまなものに対する依存度が増す

     新型うつ病の人は、不眠や食欲低下の症状を訴える方も多いのですが、なかには過眠や過食の症状がみられることがあります。嫌なことがあっても何時間でも眠ることができたり、食欲は落ちず、むしろ過食傾向を示します。

     注意しないといけない点は、ストレスが蓄積した結果、ストレス発散のひとつとして過食傾向を示したり、ストレスから逃避する手段として睡眠に逃げ込んだりすることもあり、過眠や過食が必ずしも特徴とはいえません。ストレス付負荷が大きくなると、過食、過眠、飲酒、喫煙、薬物はギャンブルなどに依存し、現実逃避してしまうケースも少なくありません。

  11. 励ましは禁止ではなく、背中を押すような多少の励ましは必要である

     新型うつ病の人は、周りに「頑張ることができない・・・」という言葉を明確に言語化することがしばしばあります。「どうしてこんなに頑張っている私をわかってくれないの・・・?」と攻撃性を伴って訴えます。

    対応として、多少の励ましが必要となってきます。少し背中を押してあげることが必要で、治療的観点からも、励ましが有益に作用することもあります。まだ頑張るエネルギーが残っているということです。

  12. 抗うつ薬などの薬物治療が効果的でないことも少なくない

     新型うつ病の人は、抗うつ薬に対する反応性が鈍く、期待したとおりの効果が得られないことが少なくありません。

  13. パニック発作を伴うことがある

     新型うつ病の人は、パニック発作を伴うことが非情に多く、初発症状がパニック発作であることもしばしばあります。そのため、最初はパニック障害と診断されている患者さんも稀ではありません。

     患者さんの根底には不安が深く横たわっていることがあります。最初は不安がパニック発作の形で表れ、徐々に病像を形成する場合が少なくありません。

  14. 過去の外傷体験がフラッシュバックする

     新型うつ病の人は、幼少期の親子関係において、また職場や学校などでの対人関係に関して、精神的な外傷体験をもっていることがあります。それらの体験がトラウマ(外傷)となり、夜間ひとりになったときにフラッシュバックして涙が溢れ出してとまらなかったり、苦痛を感じることもあります。


 このページでは、現代社会で蔓延している新型うつ病の特徴についてお伝えしました。


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